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熊の場所 

熊の場所 (講談社文庫) 熊の場所 (講談社文庫)
舞城 王太郎 (2006/02/16)
講談社

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恐怖を消し去るには、その源の場所に、すぐに戻らねばならない。

(「熊の場所」より)



<収録>
「熊の場所」
「バット男」
「ピコーン!」

舞城王太郎の中で一番好きな短編集。
どの物語も、かなり面白い。

「熊の場所」は“恐怖”を乗り越える、というのがテーマ。
猫殺しの【まー君】を心底怖れていた【沢チン】
でも、まー君と一緒になって遊ぶことで、彼への恐怖を無くす。
どことなく、村上春樹の「七番目の男」へのアンチテーゼか。
舞城は、やっぱ純文学畑の作家だと再認識できる物語。

「バット男」は“弱者”がテーマ。
弱者は強者にやられっぱなしではないぞ、と。
バットという武器を持っていたら、潰そうと思っても返り討ちにあうぞ、と。
でも、【バット男】はバットを持ってるのに、一度も他人を殴らなかった、弱者中の弱者。
今の世の中を反映してる気がするね。弱者と強者の構造とか。
もうシステムとして組み上がって、どうしようもないのか?
バットで叩き壊せよ、そんなもん。

「ピコーン!」は死んだ恋人のために奔走する女の子の話。
村上春樹を引用して、それをフェラチオに例える舞城が大好きw
フェラチオについて、あそこまで描写した話は読んだことがないなw
でも、最近巷を賑わせている“純愛小説的なモノ”よりは、よっぽど純愛してるよ。


200ページもない、薄い文庫本だが、内容は濃い。
一読の価値あり。
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