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ひかりのまち 

ひかりのまち (サンデーGXコミックス)ひかりのまち (サンデーGXコミックス)
浅野 いにお (2005/06/17)
小学館

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……いいねぇ……幸せじゃねぇか……。
……帰ろう……家に帰ろう……。
…きっと今日も、サトシと桃子が俺を待ってる!!

(第4話「HOME PART Ⅱ」より)



浅野いにおの連作短編集。
一つずつレビュー。

【プロローグ BIRTHDAY SONG】
そっか、「まち」って色んな人間が住んでるんだよな。
でも、大多数の人間とは、最期まで関わりを持たない。
そんな「まち」の人間たちの係わり合いを、浅野いにおはどう描くのか。
プロローグからテンションが上がるw

【第1話「キラキラ星はどこへゆく」】
定職に付いた野津と、フリーターなままの友人。
定職に付いた野津の方が安定してるし、将来の展望もある程度開けるのに不安を感じ、
フリーターな友人たちは毎日を楽しく笑い合って生きている。
ちょっとだけ、今の自分と環境が被っているなぁ。
フリーターの友人は、毎日を不安に思いながら生きているけど。

野津の彼女である「さよ」の、自分の未来を妄想した後の台詞が何だか良い。
妄想の中でさえ、自分の未来の“幸せ度”は『ぼちぼち』と言う。
そんな「ぼちぼち」の幸せしか妄想出来ない世の中だけど、
野津は『まぁやってみよう』と決心する野津が好きだ。

【第2話「バスストップ」】
まず一言。
浅野いにおは『フリクリ』が好き!間違いない!
「タスク」「ハル子」というキャラクター名、決まりだ!

小学生の「タスク」が【自殺を見届け】て金を貰う。
それくらい、「まち」には死が溢れている。
自分と関係の無い所にまで、目を向けてみると。
毎日のように、ニュースでは人が死んでいる事が報道される。
事故、殺人、自殺、病気。
自分に関係無いし、死について麻痺してる部分があるのかなぁ。

親父の死、ハル子の嘘、自身の罪。
そんな幾多の重荷を、小学生のタスクは背負って「生きる」んだよな…。

【第3話「hPa」】
普通の女子高生「西山」と、ちょっと電波入ってる女子高生「東」のお話。

ただダラダラと毎日を過ごしている「西山」
それなりに妥協して夢を持ち、将来を見据えている。

電波だけど、難しいことでも挑戦する「東」

どっちが格好良いかと言われれば、もちろん「東」だよなぁ。
子供っぽさを忘れちゃいかんと、僕は思うワケですよ。

【第4話「HOME」】
自由に生きるっていうことは、それなりのリスクを背負う。
そのリスクを省みず、ガンガン前に向かって行く姿。
何だろうなぁ…、もっと、甘えても良いんじゃないか?
サトシがいるじゃないか。何もかも、自分一人で抱え込むことないって。
芳一は芳一で、自分なりの確固たる価値観に基づいて行動したんだろうけどさ。

【エピローグ REBIRTHDAY SONG】
最後にタスクがタイキに言った台詞が全て。
どっちを信じると幸せになれるか。幸せを感じるのか。
それで良いと思う。
わざわざ、自分から不幸の底に落ちることはないよ。
……甘いのかなぁ…。
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