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陰陽ノ京 巻の四 

陰陽ノ京〈巻の4〉 (電撃文庫)陰陽ノ京〈巻の4〉 (電撃文庫)
渡瀬 草一郎 (2003/05)
メディアワークス

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母親は、彼女が生まれる前の晩に、奇妙な夢を見たという。
見知らぬ広い池の水面に、蓮の華が爛漫と咲き乱れる夢だった。
生まれたその姫は、蓮姫と名付けられた。

(本文より)



想いを残せば成仏できない。
憎しみだけでなく、愛するという想いでさえも。
今巻は清良の話。
幼い頃から親しかった、一人の少女との物語。

光榮の気まぐれで、一晩だけ「蓮」の精の力を借りて姿を得た少女・蓮。
父親の事が未練だった、というが、実は清良への想いも未練の一つだった。
うーん、少女だからか、その想いも真っ直ぐで痛々しい。
死を受け入れ難く思うほど、清良の事を愛していたんだなぁ。

巻末に収録されている『陰陽ノ京 絵草子 訃柚』も良い。
保胤と 訃柚の過去が描かれていて、興味深い一作。
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EDIT  |  15:57 |  ライトノベル  | Top↑

陰陽ノ京 巻の三 

陰陽ノ京〈巻の3〉 (電撃文庫)陰陽ノ京〈巻の3〉 (電撃文庫)
渡瀬 草一郎 (2002/05)
メディアワークス

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「人の歪みを目にすると、確かに迷いますよ。僕も」
「お前は見るからに迷っていそうだからな」
晴明の皮肉じみた物言いに、保胤は苦笑を漏らす。
「晴明さんは、“人に悟られない”ように迷ってますよね」
「ふん」
晴明は、鼻で嗤って受け流す。

(本文より)



ヒトの業。
同じ人である保胤たちが、その業に対して苦心する。

また、ヒトではない「蘇芳」
人と人外のモノとの境界に悩む。

どちらの苦悩も、読んでいて興味深い。
結局、どちらの悩みも尽きず、宙ぶらりんのままなのだが、
その類の悩みに確かな「答え」や「真理」なんてモノは無いのかもしれない。
自分が判断して、納得するしか他無いと思う。
EDIT  |  17:09 |  ライトノベル  | Top↑

陰陽ノ京 巻の二 

陰陽ノ京〈巻の2〉 (電撃文庫)陰陽ノ京〈巻の2〉 (電撃文庫)
渡瀬 草一郎 (2002/02)
メディアワークス

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「要は日和見か――甘いことですな」
「甘さがなくば、この世は地獄さ」

(本文より)



「貴族に虐げられている民のため」という言葉は、誰にとっても耳障りの良い言葉。
だが、貴族にも家族や大切な人がいる。
その人たちに哀しい想いをさせるのは【善】なのか?
動機や行動が良ければ、必ずしも結果が良いというワケではないんだよなぁ。
だからこそ、多少の“甘さ”が必要なのかもしれん。

しかし、晴明は戦いに関して最強クラスだなw
息子が人質に取られようと関係無い。
裏を返せば、息子を一人の道師として認めているって事だけど。
EDIT  |  10:53 |  ライトノベル  | Top↑

陰陽ノ京 

陰陽ノ京 (電撃文庫)陰陽ノ京 (電撃文庫)
渡瀬 草一郎 (2001/02)
メディアワークス

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「人は、間違わずに済むようにはできていないぞ」
保胤は肯いた。
少しだけ、背負っていた物が軽くなったような気がした。

(本文より)



史上の人物がキャラクター。
でも、安部晴明くらいしか分からん。
一応、文学部を出たんだがな…。

何ていうか、主人公の保胤は『蟲師』のギンコみたいな所があるな。
敵とはいえ、無闇に殺生をしない所とかそっくり。
まぁ、ギンコの方が割り切り具合は上だけど。

怨みというモノは怖ろしい。
怨まれた者だけでなく、怨んでいる本人にも影響が出る。
それでも、相手を殺したいと思う。
怨みの効果も当然ながら、その“負のエネルギー”にも身震いする。
そして、そんな「怨み」が常識として存在していた時代にも。
EDIT  |  17:47 |  ライトノベル  | Top↑

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)
桜庭 一樹、むー 他 (2004/11)
富士見書房

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「ぼく、おとうさんのこと、すごく好きなんだ」
『うへぇ!』
「……なに、うへぇって」
『いやなんとなく』
「好きって絶望だよね」

(本文より)



“砂糖菓子”の弾丸じゃあ、世界とは戦えない。

世界を生き抜くには、実弾が必要なんだ。
それを、山田なぎさは理解している。
でも、13歳の彼女には、実弾を持てないこともしばしばある。

海野藻屑は弱者だ。
実弾を持たず、砂糖菓子の弾丸を撃つ。
世界と折り合いを付けるには、これしか方法が無いからだ。

「安心」って何だろう。
「安心」が分からない少女たち。
戦うことが日常。
砂糖菓子の弾丸を打ち続ける少女の姿が痛々しい。
EDIT  |  20:38 |  ライトノベル  | Top↑

ちーちゃんは悠久の向こう 

ちーちゃんは悠久の向こう (新風舎文庫) ちーちゃんは悠久の向こう (新風舎文庫)
日日日 (2005/02)
新風舎

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「ごちそうさま。ありがとう、ちーちゃん。大好きだよ」

(本文より)



初めての日日日。いやー、食わず嫌いだったかも。
全体的に「乙一」と「西尾維新」を足して2で割ったような感じ。
もちろん、褒め言葉的な意味で。

これでデビュー作っていうのは凄いな。
“天才”という言葉が使われるのも無理はないかもしれない。
“天才”は初期の「乙一」にしか使って欲しくない言葉だったけどな。

キャラクター性も物語も申し分ないレベルだろ。
あの心地良いカタルシスは、活字では久し振りに味わった気がする。
うーん、他の日日日の作品も読んでみようかなぁ、と思える。

後、解説も面白いw
人を喰ったような文章が良いww
まぁ、その人の作品を読もうとは思わないけど。
EDIT  |  21:16 |  ライトノベル  | Top↑
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