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ディスコ探偵水曜日(下) 

ディスコ探偵水曜日(下)
舞城 王太郎 (2011/02/01)
新潮社

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世界は密閉された空間の外に作られる。

(本文より)



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EDIT  |  18:03 |  舞城王太郎  | Top↑

ディスコ探偵水曜日(中) 

ディスコ探偵水曜日(中)
舞城 王太郎 (2011/02/01)
新潮社

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「何言ってんだ馬鹿。俺くらいになると、相手のルールで戦ってやんないと不公平だろうが。相手の陣地で相手の選んだやり方で相手に先手を取らせて、それでも俺はちゃんと勝つぜ。ししし」

(本文より)



EDIT  |  17:35 |  舞城王太郎  | Top↑

ディスコ探偵水曜日(上) 

ディスコ探偵水曜日(上)
舞城 王太郎 (2011/02/01)
新潮社

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事実や真実は常に隠されている。隠れている。それらを知るには探さなくては駄目で、探し始めるには疑いが必要だ。それがどこにあるのか?それはどんな姿をしているのか?それはどうしてそんな形でそこにあるのか?そうやって疑うことを生業としてきて人の欲や暗部についてはより深く広く知っていると思うが、その知識の応用で別の事実や真実を知ることはまずない。別のものは別の形で隠されているので別の探し方と別の疑い方を必要とするものなのだ。さらに、疑うことそのものに際限なんてない。思いがけない発見をしたという経験が、人をより強く、新しい疑いへと駆り立てる…。

(本文より)



EDIT  |  17:12 |  舞城王太郎  | Top↑

SPEEDBOY! 

SPEEDBOY! (講談社BOX)SPEEDBOY!
舞城 王太郎 (2006/11/01)
講談社

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僕はまっすぐ前を向いて走っている。真っ暗な海の上の白い光。
あれが僕の本当の限界だろうか?
よせよせ。
そんなふうに考えることが限界を生むんだ。何度も言ってるだろう。信じるんだ。


限界はない。

(「壁と枷」より)



久し振りの舞城。やはり良いね。
この人は青春エンタを書いても抜群だわ。

7つの短編が収録されていて、どれも繋がりが…ありそうであまり無い。
とにかく、一貫して言えるのは“自分を信じろ”という事。
信じれば限界なんて無いと思わせるエネルギーがある。
なんか、「圧倒的文圧」の煽り文句を素直に受け止められたね、漸く。

恋愛にしろ、スポーツにしろ、闘いにしろ、自分を信じるってのは大事。
その力は、相手の信じる心をも動かすモノを持っている。
限界を自分で決めたらお終いだよなぁ。
でも、妥協と受容に慣れてしまった自分には眩しすぎて、少々耳が痛い。
まぁ、感動したけどね。


<収録>
「壁と枷」
「石、女、涙」
「御蔵島」
「天狗」
「白玉襲撃」
「悪」
「犬」
EDIT  |  12:56 |  舞城王太郎  | Top↑

好き好き大好き超愛してる。 

好き好き大好き超愛してる。好き好き大好き超愛してる。
舞城 王太郎 (2004/08/07)
講談社

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愛は祈りだ。僕は祈る。
僕の好きな人たちに皆そろって幸せになってほしい。それぞれの願いを叶えてほしい。
温かい場所で、あるいは涼しい場所で、とにかく心地よい場所で、
それぞれの好きな人たちに囲まれて楽しく暮らしてほしい。
最大の幸福が空から皆に降り注ぐといい。

(「好き好き大好き超愛してる。」より)



<収録>
『好き好き大好き超愛してる。』
『ドリルホール・イン・マイ・ブレイン』

恋愛って、ドラマや薄っぺらい恋愛小説(数年前に流行ったヤツ。未読だけど)では、
とても綺麗で美しく、完全無欠の「純」なるモノとして描かれている。
でも、多少なりとも恋愛経験がある人ならば分かるだろうが、決して恋愛はそういう美しい一面ばかりではない。
相手の為、と思っても(心の底から)結局は自分の為であったり。
相手を束縛したり、支配したりしたいと思ったりする。

でも、そういう面も、恋愛では確かにある。
苦しかったり、汚かったり、歪んでいたり。

それでも、やっぱり人は人を愛す。
苦しくても、汚く感じても、歪みを自覚しても。

でも。
そんな感情も含めて「愛」だと思う。
それに、そんな感情を感じても“愛したい”と思えるのって、素晴らしいことだとも思う。

「好き好き大好き超愛してる。」と想える相手がいる事は、幸福だ(恋人に限らず)。
また逆に、「好き好き大好き超愛してる。」と想われる事も、幸福だ。
そんな幸福を感じたいし、感じて欲しいと思える良い小説だ。
EDIT  |  21:06 |  舞城王太郎  | Top↑

山ん中の獅見朋成雄 

山ん中の獅見朋成雄 (講談社文庫 ま 49-5)山ん中の獅見朋成雄 (講談社文庫 ま 49-5)
舞城 王太郎 (2007/03/15)
講談社

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あのねえ、成雄君、前から思ってたんだけど、
君、目の前にあるもの、とりあえず全部丸呑みにするっていうの、やめた方がいいよ。
なんかそれのせいで、結構損って言うか、余計な回り道ばっかりしてそうなんだもん。

(本文より)



自分って何者なんだろう。
まぁ、そんな問いに答えなんて出ないし、出た!とか言うヤツは信用ならん。
自分ってこういう人間かなぁ…、と思っていても、
自分でも驚くような行動や思想を持っていることに気が付くこともある。

成雄は鬣が生えている少年だ。
自分にとってはコンプレックスでしかない鬣。
それを剃り落とした時、成雄はガラリと人間が変わってしまう。
平気で人を殺し、平気で人を食べる。
でも、それは鬣を剃り落とした事と関係があるのかな?
成雄だけでなく、人間ってのは平気で人を殺し、平気で人を食える存在なんじゃないか?

『食う』という行為は、人間が生きていく上で絶対に必要である。
生きる為に、他の動物や植物を殺す。
味覚という感覚器官を有しているし、生きる上(特に、赤ん坊の時とか)で、【美味い】という認識は重要なことだ。
【美味い】から『食う』
じゃあ、人間が【美味い】としたら、やっぱり人間は人を『食う』んじゃないかな。
倫理観がどうこうとか、単純な不快感を覚えないとしたら。

…あれ?モラトリアムな少年の話から、カニバリズムの話になってしまったw
でも、この『山ん中の獅見朋成雄』を語る上で、カニバリズムは避けては通れない事かもしれんな。
EDIT  |  21:10 |  舞城王太郎  | Top↑

スクールアタック・シンドローム 

スクールアタック・シンドローム (新潮文庫 ま 29-3) スクールアタック・シンドローム (新潮文庫 ま 29-3)
舞城 王太郎 (2007/06)
新潮社

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つまり友情も愛情も、大部分は振る舞いとか作法なのだ。

(「ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート」より)



<収録>
「スクールアタック・シンドローム」
「我が家のトトロ」
「ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート」

「ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート」が特にお気に入り。

杣理亜の弱者っぷりは凄まじいな。
ああ、弱者を甚振る時ってこんな感じなのかな。
「スクールアタック・シンドローム」でもそうだけど、狂気や暴力は伝染する。
空気や血の臭いなんかで、いとも簡単に。

杣理亜には英典や智春のような友達がいた。
でも、英典もまた、杣理亜のように弱くて、本当の意味で杣理亜を助けることができなかった。
ただ、“英典”という存在が救いになったのは確かだろう。
友情や愛情といった言葉で置き換えられない存在。
杣理亜にとって英典は“希望”だったんだよなぁ。
EDIT  |  23:36 |  舞城王太郎  | Top↑

熊の場所 

熊の場所 (講談社文庫) 熊の場所 (講談社文庫)
舞城 王太郎 (2006/02/16)
講談社

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恐怖を消し去るには、その源の場所に、すぐに戻らねばならない。

(「熊の場所」より)



<収録>
「熊の場所」
「バット男」
「ピコーン!」

舞城王太郎の中で一番好きな短編集。
どの物語も、かなり面白い。

「熊の場所」は“恐怖”を乗り越える、というのがテーマ。
猫殺しの【まー君】を心底怖れていた【沢チン】
でも、まー君と一緒になって遊ぶことで、彼への恐怖を無くす。
どことなく、村上春樹の「七番目の男」へのアンチテーゼか。
舞城は、やっぱ純文学畑の作家だと再認識できる物語。

「バット男」は“弱者”がテーマ。
弱者は強者にやられっぱなしではないぞ、と。
バットという武器を持っていたら、潰そうと思っても返り討ちにあうぞ、と。
でも、【バット男】はバットを持ってるのに、一度も他人を殴らなかった、弱者中の弱者。
今の世の中を反映してる気がするね。弱者と強者の構造とか。
もうシステムとして組み上がって、どうしようもないのか?
バットで叩き壊せよ、そんなもん。

「ピコーン!」は死んだ恋人のために奔走する女の子の話。
村上春樹を引用して、それをフェラチオに例える舞城が大好きw
フェラチオについて、あそこまで描写した話は読んだことがないなw
でも、最近巷を賑わせている“純愛小説的なモノ”よりは、よっぽど純愛してるよ。


200ページもない、薄い文庫本だが、内容は濃い。
一読の価値あり。
EDIT  |  11:55 |  舞城王太郎  | Top↑

煙か土か食い物 

煙か土か食い物 (講談社文庫) 煙か土か食い物 (講談社文庫)
舞城 王太郎 (2004/12)
講談社

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「生きてても虚しいわ。どんな偉いもんになってもどんなたくさんお金儲けても、人間死んだら煙か土か食い物や。火に焼かれて煙になるか、地に埋められて土んなるか、下手したらケモノに食べられてしまうんやで」

(本文より)



第19回メフィスト賞受賞作。

圧倒的文圧と帯にあるが、確かに疾走感はある。
改行をしなかったり、句読点を少なくしたり、方言やカタカナを多用したりしているのも特徴。

殺人事件とか密室とか犯人とか出てくるけど、そんなものはどうでもいい。
この『煙か土か食い物』は、奈津川四郎の愛の物語だ。
親子の愛があり、兄弟の愛があり、家族の愛があり、女の子への愛がある。
カタストロフィもカタルシスも、ちゃんと修復される。
そこに「赦し」があるから。
EDIT  |  16:50 |  舞城王太郎  | Top↑
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